放射線治療とは
放射線治療
がんの放射線治療では、患部に放射線をあてることでがん細胞の DNA に傷をつけ、がん細胞を消滅させます。
放射線治療のしくみ
放射線治療では、数回から数十回に分けて放射線をがん細胞にあて(照射)、DNA に傷をつけます。DNA が傷ついたがん細胞は回復できなくなっていき、消滅します。がん細胞の周りの正常な細胞は、回復能力ががん細胞より高いため消滅せずに回復していきます。
放射線の正体
放射線の正体は、電磁波や電子・陽子・中性子といった粒子が高速で飛ぶ粒子線です。身近なものでは、テレビや携帯電話などの電波も電磁波の一種です※。放射線治療では、それらよりもエネルギーが大きい電磁波である X 線を主に使用します。そのほか、陽子線・重粒子線といった粒子線が使用されることもあります。
※放射線ではありません
放射線治療装置
放射線の治療には、高エネルギー X 線を発生させる「リニアック」と呼ばれる装置が主に 使用されます。リニアックには放射線を照射するガントリーと呼ばれる部分が回転するスタ ンダードな形から最近ではリングの形になっているものなど、様々な形のものがあります。
患者さんは治療台に横になりながら治療を受けます。患部に放射線があたるようにガントリー部分が回転し、照射口から放射線があてられます。