放射線治療の副作用
放射線治療
副作用は、放射線治療中または終了直後の「急性期」に起こるものと、治療終了より半年以降の「晩期」に起こるものがあります。急性期の副作用の多くは一時的なものです。また、副作用の症状の多くは照射した部位に限局して起こるもので、治療を行う身体の部位によって副作用の種類も程度も異なります。
ここでは、一般的にみられる副作用について説明します。
急性期の副作用
皮膚の変化(局所的)
照射した部位に、色調の変化や痒み、ヒリヒリ感などの日焼けのような症状が出てくることがあります。通常は照射が終わって2週間程度経過すると徐々に回復に向かっていきます。
治療中から治療終了後しばらくは照射した部位の皮膚に過度な刺激が加わらないように気をつけて過ごしましょう。
倦怠感、食欲不振(全身的)
治療にあたっては、緊張感や生活のリズムの変化などによる負担を多少なりとも感じることと思います。
規則正しい生活を心がけ、うまく休息をとるなど、疲れをためないように気をつけて過ごしましょう。
また、食欲が低下することもありますが比較的まれです。
晩期の副作用
妊娠や出産への影響
男女ともに、妊娠や出産への影響が出てくる可能性があります。
治療方針決定に影響する場合もありますので、早めに担当医にご相談ください。
二次がんの発生
まれに、放射線によって二次がんが発生するリスクがありますが、実際に発生する可能性は非常に低く、治療のメリットを打ち消すほど大きいものではないと考えられます。
その他にも、何か気になることがある場合は医師や看護師に相談しましょう。