よくある質問(FAQ)
- 放射線治療はどのような種類のがんに使用されていますか?
- 放射線治療の使用目的は腫瘍の破壊だけですか?
- 放射線治療はどのくらいの時間がかかりますか?
- 放射線治療は痛いですか?
- 放射線治療の副作用はどのようなものですか?
- 放射線治療を受けると、体が放射活性になりますか?
- 放射線治療によって毛が抜けることはありますか?
- 放射線治療を受けて吐き気をもよおすことはありますか?
- 放射線治療自体が発がん原因になることはありますか?
- 通院時には車を運転しても大丈夫ですか?
- 放射線治療を他の治療と同時に行うことはできますか?
- 手術的放射はどのような種類のがんに使用されていますか?
- 放射線治療の使用目的は腫瘍の除去だけですか?
- 手術的照射はどのようなしくみで治療するのですか?
- 手術的照射はどのくらいの時間がかかりますか?
- 手術的照射治療は痛いですか?
- 手術的照射の副作用はどのようなものですか?
- 手術的照射によって毛が抜けることはありますか?
- 手術的照射によって吐き気をもよおすことはありますか?
- 通院時には車を運転しても大丈夫ですか?
- 手術的照射を他の治療と同時に行うことはできますか?
- 小線源治療のしくみはどのようなものですか?
- 小線源治療の副作用はどのようなものですか?
- 放射線療法を受けた場合、家族などの周りの人たちに影響はありますか?
- 脳腫瘍の治療に放射線はどのように使われるのですか?
- 脳腫瘍に対する放射線治療では、どんな副作用が予想されますか?
- 乳がんの治療に放射線はどのように使われるのですか?
- “呼吸同期ゲーティング”はどのような仕組みですか?
- 乳がんの放射線治療には、どのような副作用がありますか?
- 頭頸部がんの治療に放射線治療はどのように使われるのですか?
- 頭頸部がん対する放射線治療では、どんな副作用が予想されますか?
- 肺がんの治療に放射線はどのように使われるのですか?
- 肺がんに対する放射線治療では、どんな副作用が予想されますか?
- 前立腺がんの治療に放射線はどのように使われるのですか?
- 前立腺がんの放射線治療には、どのような副作用がありますか?
- 脊髄腫瘍の治療に放射線はどのように使われるのですか ?
- 脊髄腫瘍の放 射線治療では、どんな副作用が予想されますか?
- 放射線治療に要する期間はどのくらいですか?
- 通院時には車を運転しても大丈夫ですか?
- 治療室では一人になるのですか?
- どんな姿勢で治療を受けるのですか? 治療の様子を見ることはできますか?
- 放射線治療は痛みや不快感を伴いますか?
- 治療が終了すると、どうなりますか?
- どうやって治療効果を判断するのですか?
放射線治療はどのような種類のがんに使用されていますか?
放射線治療は、脳、乳房、子宮頸部、喉頭、肺、膵臓、前立腺、皮膚、脊髄、胃、喉/首、子宮のがんおよび軟部肉腫を含むがん性腫瘍の治療に用いられます。また、白血病(造血系のがん)およびリンパ腫(リンパ系のがん)の治療にも用いられます。
放射線治療の使用目的は腫瘍の破壊だけですか?
いいえ。がん病巣でのがん細胞の形成を防ぐためにも用いられ、これは予防的放射線治療と呼ばれます。がんを完全に除去できない状況では、痛みや圧迫感、その他の症状を緩和して患者さんの生活の質を向上させることを目的として、腫瘍を縮小させるために放射線治療を用いることもあります。これは、緩和的放射線治療と呼ばれています。
放射線治療はどのくらいの時間がかかりますか?
治療回数はがんの種類、患者さんの健康状態、使用する放射線治療の種類によって異なりますが、一般には週 5 日、6 ~ 7 週間にわたって実施されます。緩和ケアのための放射線治療はもっと短く、通常は 2 ~ 3 週間で終わります。1 回の治療にかかる時間は、だいたい 30 ~ 60 分です。
放射線治療は痛いですか?
治療中に痛みを感じたり気分が悪くなったりすることはないのですが、治療部位に少し暖かい感覚やチクチク感を覚える患者さんも少数います。放射線が見えたり、臭いや味を感じたり、音が聞こえたりするようなことはありません。
放射線治療の副作用はどのようなものですか?
副作用がある場合は累積します。つまり、放射線が腫瘍に蓄積するにつれて、副作用は治療期間を通じて発現します。副作用は軽いものも重いものもありますが、これは腫瘍の大きさと場所、病態、全身症状、適用される治療技法で変わってきます。最も多く発生する副作用は、治療部位に近い皮膚の炎症/損傷、およびだるさ(倦怠感)です。副作用について知りたい場合は、「予測される副作用について」をご覧ください。
放射線治療を受けると、体が放射活性になりますか?
外部照 射治療では体外の装置を放射線源として使用するため、患者さんの体が放射活性になることはありません。放射線照射後、放射線は残りません。内部照射治療(小線源治療ともいいます)では、小さな放射性インプラントを体内に留置します。この治療を受けた場合、ほとんどの放射線は周囲組織に吸収されますが、低レベルの放射線が一定期間、体から放出されることがあります。この期間中は、他の人々、特に子どもや妊娠可能年齢の女性の被曝を減らすよう一定の注意を払う必要があります。
放射線治療によって毛が抜けることはありますか?
放射線治療では、腫瘍が存在する部位のみが影響を受けます。治療の標的が頭皮など毛が生えている部位でない限り、脱毛は起こりません。もし脱毛しても、ほとんどの場合は治療後に再び発毛するはずです。
放射線治療を受けて吐き気をもよおすことはありますか?
放射線治療は治療対象部位にのみ影響を及ぼすため、腹部に放射線が照射されていなければ、吐き気をもよおす可能性は低いといえます。場合によっては、化学療法や鎮痛剤など、同時に行われた治療が原因で吐き気をもよおすこともあります。
放射線治療自体が発がん原因になることはありますか?
理論的にはありえますが、可能性は非常に低いです。標的となったがん細胞だけでなく、標的部位周辺の正常細胞の一部も放射線によって損傷を受け、それらが二次原発がんの原因になる可能性はあります。これが実際に起きる可能性は非常に低いものです。なぜなら、今日の放射線療法の技術を使えば、腫瘍に正確に狙いを定めることができ、近傍の健常組織の被ばくを最小限に抑えられるからです。放射線誘発がんの統計によれば、新しいがんの原因となる確率は治療後 30 年の時点で 5% 未満です。この将来的なリスクは、原発がんを放置したことによる早期死亡のリスクよりもずっと少ないものです。
通院時には車を運転しても大丈夫ですか?
ほとんどすべての患者さんが治療期間中に車を運転でき、また、仕事を含むすべての通常の日常活動を継続できます。ただし、個別の状況については、担当医に尋ねる必要があります。
放射線治療を他の治療と同時に行うことはできますか?
放射線治療は、場合によっては唯一の治療方法となりますが、ある種のがんは、手術、化学療法、ホルモン療法または免疫療法、あるいはそれらすべてを放射線治療に加えた組み合わせ手法が最も効果的です。放射線治療が他の種類の治療の効果を高めるために使用される場合、その放射線治療はアジュバント療法と呼ばれます。
手術的放射はどのような種類のがんに使用されていますか?
手術的照射は、当初、脳腫瘍および脊髄腫瘍を治療する目的で開発されました。現在、手術的照射は、肺、前立腺、肝臓を含む体内のほとんどすべての部位のがんの治療に用いられています。手術的照射は、一般に、初期ステージのがん、および小規模な転移に最も適しています。
放射線治療の使用目的は腫瘍の除去だけですか?
いいえ。手術的照射は、がんの治療のほか、一部の非がん性病変の治療にも有益であることが証明されています。手術的照射によるがんの治癒が期待できない場合には、がんを縮小させることによって痛みや圧迫感などの症状を軽減させる目的で用いられることもあります。
手術的照射はどのようなしくみで治療するのですか?
手術的照射は、がん細胞の DNA (遺伝情報が含まれた分子)を損傷させ、がん細胞が分裂・増殖する能力を破壊することによってがん細胞を死滅させます。放射線は正常な細胞も死滅させますが、がん細胞には正常な細胞より分裂・成長のスピードが速く、放射線による損傷を受けやすいという特徴があります。一方、正常細胞にはがん細胞に比べて、自己修復能力および放射線の影響から回復する能力が高いという特徴があります。がん細胞が死滅すると、腫瘍は縮小するか、成長が止まります。
手術的照射はどのくらいの時間がかかりますか?
手術的照射の治療回数は 1 ~ 5 回です。1回の治療の所要時間は、わずか 2 分から 1 時間ですが、症例によってはそれより長くなることもあります。治療チームがそれぞれの治療の長さを決定します。
手術的照射治療は痛いですか?
一部の患者さんは治療中に軽い痛みや不快感を訴えることがあります。ま れに治療部位に少し暖かい感覚やチクチク感を覚えると訴える患者さんもいます。放射線が見えたり、臭いや味を感じたり、音が聞こえたりするようなことはありません。
手術的照射の副作用はどのようなものですか?
すべてのがん治療と同様に、放射線外科(手術的照射)でも副作用が起こる可能性があります。手術的照射に関連して最も一般的に見られる副作用には、治療部位に近い皮膚の炎症または損傷、だるさ(倦怠感)、および吐き気などがあります。その他の副作用は、通常は治療の対象となっている体の部位に固有のものです。たとえば脳を治療しているときの毛髪の抜け毛や、下腹部を治療しているときに泌尿器系の障害などが見られます。予測される副作用については、治療チームから説明があります。
手術的照射によって毛が抜けることはありますか?
放射線治療では、腫瘍が存在する部位のみが影響を受けます。治療の標的が頭皮など、毛が生えている身体の部位である場合は、頭髪が抜ける可能性があります。
手術的照射によって吐き気をもよおすことはありますか?
放射線治療は治療対象部位にのみ影響を及ぼすため、腹部に放射線が照射されていなければ、吐き気をもよおす可能性は低いといえます。脳腫瘍の治療を受ける患者さんの中には軽い吐き気をもよおす方もいます。場合によっては、化学療法や鎮痛剤など、同時に行われた治療が原因で吐き気をもよおすこともあります。
通院時には車を運転しても大丈夫ですか?
ほとんどすべての患者さんが治療期間中に車を運転でき、また、仕事を含むすべての通常の日常活動を継続できます。ただし、個別の状況については、担当医に尋ねる必要があります。
手術的照射を他の治療と同時に行うことはできますか?
一部の腫瘍に対しては、手術的照射が第 1 選択で、なおかつ唯一の治療法となります。ただし、がんの種類によっては、手術や化学療法、ホルモン療法または免疫療法、あるいはそれらすべてを手術的照射と併用することにより最大限の効果が発揮されることがあります。放射線治療が他の種類の治療の効果を高めるために使用される場合、その放射線治療はアジュバント療法と呼ばれます。
小線源治療のしくみはどのようなものですか?
小線源治療では、放射線源をがん性腫瘍のすぐ近く、または腫瘍内に直接挿入して留置します。小線源治療の実施方法は、腫瘍の場所と大きさ、およびがんが他の部位に転移しているかどうかなど、さまざまな要因によって異なります。HDR(高線量率)小線源治療では、放射線源を短時間(分単位)留置したあと取り出します。LDR(低線量率)小線源治療では、もっと長い時間(数日間)、または恒久的に放射線源を留置します。LDRが最も用いられるのは、前立腺がんの治療です。密封小線源治療とも呼ばれ、小さな放射性シードを治療部位に恒久的に留置します。が、照射線量は、時間とともに低下します。詳細については、ここをクリックしてください。
小線源治療の副作用はどのようなものですか?
小線源治療の副作用は、一般に治療対象部位にのみに発生します。副作用は、がんの種類やステージ、またはがん以外に患者さんが抱えている健康上の問題など、いくつかの要因によって異なります。。小線源治療に伴う急性の副作用は薬剤で治療することができます。通常は時間とともに消えていき、一般には治療後数週間ほどで完治します。比較的まれなケースとして、長期にわたる副作用が生じることもありますが、これは一般には隣接する組織または器官が照射を受けることによるものです。詳細については、ここをクリックしてください。
放射線療法を受けた場合、家族などの周りの人たちに影響はありますか?
一時的な小線源治療の場合は、治療後に放射線源が体内に残留することはありません。したがって、友人や家族が被曝する危険はありません。前立腺がんで密封小線源治療(LDR)を受けた場合は、治療後も低活性の放射線源(シード)が体内に残置されるため、通常ある程度の放射線が出ることが懸念されます。しかし、放射線レベルはきわめて低く、時間とともに低下します。シードを挿入された人の身体が放射線を出すわけではなく、放射線を出すのはあくまでもシードです。そのため周りの人に対する有害性はありませんが、念のため、シード挿入後の 2 か月間は小児を抱いたり妊婦に近づいたりしないよう、予防措置をとることが推奨されています。
脳腫瘍の治療に放射線はどのように使われるのですか?
放射線はがん細胞にダメージを与え、がんの増殖能を阻害します。患者さんによっては、複数の腫瘍を一度に治療するために、全脳照射を行うこともあります。また、全脳照射に引き続いて、腫瘍を標的とした手術的照射を実施することもあります。原発巣以外に残存するがん細胞を死滅させるために、従来の手術によって腫瘍を切除した後に、引き続いて放射線治療または手術的照射を行うこともあります。場合によっては、手術的照射または放射線療法を治療の第一選択として単独で行うこともあります。患者さんは、治療の選択肢をはじめ、どのタイプの放射線が適しているのかなどについて治療チームと話し合います。
脳腫瘍に対する放射線治療では、どんな副作用が予想されますか?
脳への放射線照射によって、軽度の倦怠感や頭皮の皮膚炎などの副作用が起きることがあります。これらの副作用は、一般的に治療が終了すると軽快します。予測されるその他の重い副作用として、放射線壊死(瘢痕組織の増大)や脱毛、耳の閉塞感(難聴)のほか、神経系の障害などがあります。これらの副作用は一時的なものですが、まれに持続することもあります。全脳照射では、短期的な記憶の喪失や思考困難を起こすことがあります。詳しくは、“予測される副作用について”をご覧ください。治療中や治療後の副作用については、放射線腫瘍医にも相談してください。
乳がんの治療に放射線はどのように使われるのですか?
放射線はがん細胞の DNA を障害し、がんの増殖能を阻害します。正常細胞も放射線によるダメージを受けますが、がん細胞と比べると容易に修復することができます。乳がん治療における放射線療法は、乳腺腫瘤(腫瘍)切除術あるいは乳房切除術のあとに最もよく行われます。腫瘍切除部位に術後放射線療法がよく行われます。術後放射線療法は、(潜在的に)残存しているか、あるいは手術中に取り切れなかった可能性のある悪性のがん細胞に対して行われるもので、再発予防に効果があるといわれています。
“呼吸同期ゲーティング”はどのような仕組みですか?
呼吸同期ゲーティングがもっともよく使われるのは、左側乳がんの場合です。呼吸同期ゲーティング中、放射線治療医は、患者さんの呼吸時の胸部の動きを観察しています。術者は、胸部上に置かれた小さな立方体がコンソールに胸郭の位置を送信する間、息を止めるように指示することがあります。肺に空気を最大に吸い込んだ状態で息を止めると、心臓とブレストプレートの間に空洞ができます。これによって、病巣部に放射線を照射している間は心臓と肺組織への曝露を最小限に抑えています。
乳がんの放射線治療には、どのような副作用がありますか?
副作用は通常は一時的なものであり、多くは治療の終了とともに改善していきます。しかし、副作用によっては重症化することがあります。予測される副作用には、皮膚 炎、だるさ(倦怠感)、軽度の乳房の腫れ、乳房の圧痛、リンパ浮腫などがあります。詳しくは、“予測される副作用について”をご覧ください。治療中や治療後の副作用については、放射線腫瘍医にも相談してください。
頭頸部がんの治療に放射線治療はどのように使われるのですか?
放射線はがん細胞の DNA を障害し、がんの増殖能を阻害します。障害されたがん細胞は分裂し増殖するときに死滅し、それによって腫瘍の増大が止まります。場合によっては腫瘍が縮小することもあります。正常細胞も放射線によるダメージを受けますが、がん細胞と比べると容易に修復することができます。患者さんは、治療の選択肢をはじめ、どのタイプの放射線が適しているのかなどについて治療チームと話し合います。
頭頸部がん対する放射線治療では、どんな副作用が予想されますか?
治療部位に隣接する皮膚の発赤、咽頭や口腔の痛み、ドライマウス(口腔内乾燥)や唾液の粘性が強くなる、味覚障害や構音機能の障害、嚥下時痛、耳痛、頭部や頸部および顔面の一時的な脱毛、だるさ(倦怠感)などが発生する可能性があります。副作用は通常、照射部位に限られます。また、症状は軽症から重篤なものまで、さまざまな要因によって異なります。副作用は通常は一時的なものであり、治療が終了すれば改善されていくでしょう。詳しくは、“予測される副作用について”をご覧ください。治療中や治療後の副作用については、放射線腫瘍医にも相談 してください。
肺がんの治療に放射線はどのように使われるのですか?
放射線はがん細胞の DNA を障害し、がんの増殖能を阻害します。障害されたがん細胞は分裂、増殖するときに死滅し、それによって腫瘍の増大が止まります。場合によっては腫瘍が縮小することもあります。正常細胞も放射線によるダメージを受けますが、がん細胞と比べると容易に修復することができます。患者さんは、治療の選択肢をはじめ、どのタイプの放射線が適しているのかなどについて治療チームと話し合います。
肺がんに対する放射線治療では、どんな副作用が予想されますか?
よく見られる副作用には、だるさ(倦怠感)に加えて、発赤や乾燥、日焼けやかゆみを含む皮膚炎などがあります。皮膚の損傷および熱傷や潰瘍形成は、きわめてまれな、肺がん治療でみられる重篤な副作用です。胸毛は抜けますが、頭髪が抜けることはありません。(放射線治療と併用して行われる特定の化学療法においては、頭髪の脱毛を生じることがあります)。息切れや乾性咳嗽、嚥下困難あるいは嚥下時痛、および食道狭窄が起こることもあります。詳しくは、“予測される副作用について”をご覧ください。治療中や治療後の副作用については、放射線腫瘍医にも相談してください。
前立腺がんの治療に放射線はどのように使われるのですか?
放射線はがん細胞の DNA を障害し、がんの増殖能を阻害します。障害され たがん細胞は分裂、増殖するときに死滅し、それによって腫瘍の増大が止まります。場合によっては腫瘍が縮小することもあります。正常細胞も放射線によるダメージを受けますが、がん細胞と比べると容易に修復することができます。患者さんは、治療の選択肢をはじめ、どのタイプの放射線が適しているのかなどについて治療チームと話し合います。
前立腺がんの放射線治療には、どのような副作用がありますか?
予測されるいくつかの副作用として、だるさ(倦怠感)、頻尿または排尿時の不快感、腸過敏症、勃起不全、不妊、直腸/尿道出血、皮膚炎などがあります。前立腺がんにおける放射線治療で見られる副作用の多くは、治療が終了すれば、徐々に消失していきます。詳しくは、“予測される副作用について”をご覧ください。治療中や治療後の副作用については、放射線腫瘍医にも相談してください。
脊髄腫瘍の治療に放射線はどのように使われるのですか ?
放射線はがん細胞にダメージを与え、がんの増殖能を阻害します。原発巣以外に残存するがん細胞を死滅させるために、従来の手術によって腫瘍を切除した後に、引き続いて放射線治療あるいは手術的照射を行うこともあります。手術が適応とならない患者さんにおいては、腫瘍を縮小させるため、治療の第一選択として放射線を用いることもあります。患者さんは、治療の選択肢をはじめ、どのタイプの放射線が適しているのかなどについて治療チームと話し合います。
脊髄腫瘍の放射線治療では、どんな副作用が予想されますか?
脊髄への放射線照射によって、軽度のだるさ(倦怠感)や皮膚炎などの副作用が起きることがあります。これらの副作用は、一般的に治療が終了すると軽快します。予測されるその他の副作用には、放射線壊死(瘢痕組織の増大)、感覚障害、神経損傷あるいは麻痺などがあります。これらの副作用は一時的なものですが、まれに持続する場合もあります。腫瘍がすでに椎骨にまで浸潤している場合には、骨折や椎体圧潰が生じることもあります。椎体形成術や後弯形成術は、脊椎圧迫骨折による痛みを軽減するための低侵襲で非観血的な治療法です。詳しくは、“予測される副作用について”をご覧ください。治療中や治療後の副作用については、放射線腫瘍医にも相談してください。
放射線治療に要する期間はどのくらいですか?
放射線治療では、週に 5 回の治療を 4 ~ 6 週間にわたって行います。放射線治療に要する時間は準備も含めて一般的に 20 ~ 30 分程度です。所要時間は次第に短縮され、治療室に入ってから退出するまで 5 ~ 10 分ほどで済むようになります。治療期間中は、1 回につき平均 20 分以上を要する治療を 1 ~ 5 回行います。治療チームは、それぞれの患者さんに適した治療の種類や治療回数を決定します。放射線治療と手術的照射の違いについては、“放射線治療の概要”のページをご覧ください
通院時には車を運転しても大丈夫で すか?
治療で使用する放射線の手技によっては、主治医は付添人の同伴を勧めることがあります。しかし、多くの場合、通院時は自分で車を運転できます
治療室では一人になるのですか?
外部照射治療や手術的照射を行う場合、術者は患者さんの位置決めを行った後に治療室から退出します。術者は別室の治療コンソールで治療をモニタリングしており、治療をコントロールしています。術者は治療室内にあるビデオ機器で常に患者さんの状態を観察しており、音声機器を使って患者さんと会話しています。
どんな姿勢で治療を受けるのですか? 治療の様子を見ることはできますか?
脳腫瘍の治療は、一般的に仰向けの姿勢で行います。治療中に照射の位置がずれないよう、顔に固定用のフェイスマスクを装着します。装置によっては、体を固定するための固定具などを用いることもあります。ビームが照射されている間、装置が自分の周囲を回転するのが見えますが、放射線ビーム自体を見ることはできません。
放射線治療は痛みや不快感を伴いますか?
X 線と同様に、放射線ビームも不可視であり、見たり感じることはできません。脳腫瘍の治療では、固定用フェイスマスクを煩わしいと感じることもありますが、治療が進むにつれて慣れてきます。治療チームは、患者さんが快適に治療を受けられるよう手助けしています。不快感を感じた場合は、治療室のマイクを通して治療チームに話してください。放射線治療を行った後に痛みを伴う皮膚の炎症が起きることもあります。そうした場合、治療チームは軟膏を処方しています
治療が終了すると、どうなりますか?
患者さんは治療チームとともに、治療中および治療後の支援としての栄養指導や運動プログラム、ストレス解消法や支援グループなどについて話し合います。治療が終了すると、主治医は経過観察のために定期検査を受けるように言います。一般的に検査は 6 か月ごとに行われます。症状や臨床的所見に基づいて、がんの再発が疑われる場合には、血液検査や超音波検査、CT スキャンやMRIのほか、胸部X線検査(CXR)あるいは骨スキャンなどの検査が必要になることがあります。
どうやって治療効果を判断するのですか?
放射線治療に対する腫瘍の反応を評価するために、通常は治療の数週間後の画像検査を繰り返し行います。一般的な目安として、治療が完了してから 3 年間、がんの徴候が現れなければ、がんが寛解したと考えてよいでしょう。
